引退した747エアフォースを見つつ小雨まじりの羽田を出発。
千歳は快晴、しかも思ったより暑い。
持ち歩きに不便なOS500は
新千歳空港駅のコインロッカーに置いていく。
少し時間がある南千歳で少し鉄分補給タイムした後で
東胆振地震の影響で追分方面の各駅が運休中なので
追分まで特例で乗れる特急で。
一本前の各駅の大体の特急おおぞら3号。
追分の到着。夕張行きの発車まで2時間もあるが
既にキハ40は止まっている。まだ乗車は出来ない。
かつて石炭列車で賑わった広い構内は
もう何もなく全くもって平和な時間が流れる。
南千歳で買った弁当を食べる。
当然ここでも鉄分補給タイム。
時折通る石勝線コンテナが
過去の繁栄の残照のようだ。
夕張行きの改札が始まった。
廃線効果なのか結構混んでいる。
この後乗り継ぎ指定列車のすーぱーとかち3号が
徐行のため遅れているのを待って出発。
その乗り継ぎ客で
すべてのボックスが埋まって出発。
新夕張を過ぎて石勝線と分岐する。
これも3月までしか見れない。
少し遅れて12:30過ぎ夕張到着。
銀河鉄道999風のサヨナラ夕張線ポスターも。
午後1時前やっと走り出す。
夕張本町へ向かって坂を上る。
夕張本町を訪れたのは21世紀になって初めて。
その時に比べてはるかにサイクリングには快適な街になっている。
理由は道路の大きさはそのままなのに
車どころか通る人も圧倒的に少なくなったから。
廃墟になった遊園地もだいぶ撤去が進んだ。
左下のSL館は大夕張鉄道保存会の人たちによって
雪下ろしなどの最低限のメンテは
行われているのでいつかは一般公開再会を期待。
1080円払って春に新生なった夕張石炭博物館へ入る。
坑道中心の展示になって良くなったと思う。
本物の坑道を利用した模擬坑道へつながるトンネルには
このように昔から最新までの採鉱風景を再現。
模擬坑道の売りは本物の石炭鉱脈が見れること!
しかも手で触れることもできる。
模擬坑道の出口には夕張発展のもとになった
天然記念物の石炭鉱脈の大露頭。
憎い演出だと思うが
残念なのは土曜なのに見学者が数人しかいなかったこと。
やはり高いのか?
なかなか良い施設だと思うのだけど。
再び自転車で。
坂を下って夕張市役所裏。
夕張鉄道の夕張駅と2代国鉄夕張駅があったところ。
(初代は先ほどの石炭博物館構内)
夕張駅に戻ってきた。
ここからは夕鉄の跡地がサイクリングロードになってる。
財政破綻の夕張市だが平和の駅跡までは
一応維持できている。
夕鉄の跡地を走りながら夕鉄の看板を見る。
若菜から急坂を登って幸せの黄色いハンカチ広場へ。
入場料は540円、高い。
春にリニューアルされて
売りはこの映画に使われたファミリアと
室内のセット。
再び夕鉄後のサイクリングロードへ戻り
夕鉄名物平和のオメガカーブ。
かつて大鉱山とその施設だったところは
誰も使わない運動施設となったが
後の北炭化成工業所の大煙突はそのまま。
旧平和駅跡にサイクリングターミナルがあるが
当然閉鎖されて他の廃墟の仲間に加わりつつある。
この先でサイクリングロードは放置状態になって
その後のトンネルはふさがれて通れないので
道道3号のトンネルで反対側へ。
そしてこの場所からサイクリングロードだった場所を
サイクリングロードの看板は何故かきれいに残っている。
この道は野に帰りかかっていたが
近年は先ほどの大夕張鉄道保存会の人たちによって
定期的に最低限の草刈りはされているようで
ロードバイクでも何とか走っていける。
かなり無理やり感あるが。
そして1キロほどでかの場所に着いた。
3段スイッチバックのあった
夕鉄錦沢駅と錦沢遊園跡地にできた
自転車道路休憩所跡地。
もう夢夢の跡の続きの夢の跡と言った感だが
ここはスイッチバックの2段目。
1段目からショートカット道で上がれる。
3段目も藪刈はしてあって行ってみたのだが
その辺は鉄道ブログで。
新夕張の夕張メロードと言う道の駅にあった錦沢の模型。
真ん中の遊具と駅が2段目。
右下にちょっと見えてるのが1段目で
右からきて左の画面外で折り返して2段目に出てさらに奥に行って
折り返して画面上の3段目へ行く。
1段目から2段目の階段は駅から
ボートのある川をせき止めた湖へ行く階段で(湖は今はない)
この跡が1段目2段目のショートカット道だと思われる。
再び若菜まで戻り夕張線の道道を下る。
若菜の集合住宅群はどのくらいの人がまだ住んでいるのであろうか?
清水沢で左折して南大夕張へ向かう。
大夕張炭鉱の慰霊碑も移設されて綺麗にされている。
そして南大夕張駅跡と保存客車軍。
かつて夕張市が放置状態だったものを
先ほどの大夕張鉄道保存会の人たちが
整備し直して後ろのボンバスとともに大切に保管されている。
有名な南大夕張青葉地区の商店街跡。
後の新しいシューパロダムとの対比がなんとも。
ちなみにシューパロダムへは台風と地震の影響で
一般車はまったく通れない。
たぶん解体待ちだと思うが
この辺は一部炭鉱集合住宅も残っている。
この辺も数年前まえまでは
集合住宅群が残っていたのだが
今は草原に帰っている。
南部地区(南大夕張)唯一の残存炭鉱施設ではないかと
思われる排気立坑(幌南)まで急坂を登ってみた。
斜坑跡も残っているらしいがよくわからない。
大分日が傾いたがもう一登り
沼の沢から3キロほどの北炭真谷地炭鉱跡地へ。
ここは夕張で最後に閉山した北炭の炭鉱だった。
ここも数年前までは色々残っていたが
遂にほぼ完全な更地になった。
奥に入っていくと左側にコンクリの怪しげな壁が。
この後少し進むと道は山に突き当たって終わりとなる。
山の中からシカが帰れと警告音を鳴らすので引き返した。
入り口近くの道路沿いに建つ
旧真谷地線のSL機関庫の跡。
今は木炭工場の倉庫になっているようだ。
今となっては真谷地炭鉱唯一の残存建物か?
(追記:2022年春ついに雪の重みで倒壊しました、解体予定だそうです)
そして石勝線新夕張まで行くのだが
予定通り駅の市街地に入るころには真っ暗になった。
そして石勝線のSおおぞらもほぼ定刻通りやってきて
徐行区間もあって10分くらい遅れて南千歳到着。
すぐにエアポートに乗れたので
ほぼ予定通り新千歳空港に到着。
新千歳ラーメンタイムは時間もないので
雪あかりで塩バターハーフ。
そして羽田着、弾丸北海道ツーリング終了。
おっ、本人より早く自転車が飛行機から降りたぞ!
走行距離65km
獲得標高600m
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