伊豆七島で自転車で1周できる島は
大島、三宅島、八丈島の3島。
八丈島だけは遠くてなかなか実現できなかったが
遂にTかださんと2月の大島3月の三宅島と続き
行くことができた。
八丈空港の天気はまあ晴れ、八丈富士の山頂は雲がかかっている。
風はかなり強く飛行機もかなり揺れた。
これから雲はだんだん多くなっていくが
今日一日は天気が充分持つとの予報。ちょっと蒸す。
ちなみに八丈空港は島嶼部の空港で誘導路もないのにもかかわらず
ボーディングブリッジがあるのは結構珍しいと思う。
9時ちょうど、いよいよ八丈島1周の
サイクリングスタート
海まではいきなり超南国ムードの
八丈空港道路。
ちなみにヤシもソテツも江戸時代以降に
島に移植されたものだそうで
ヘゴはもともと八丈で自生していたらしい。
そして八丈一周道路に出て底土港
昨晩竹芝を発った橘丸10時間の旅を終えてが停船している。
ちなみに8:55に着いて9:40には折り返し竹芝へ発つ。
そして八丈一周道路は1.5車線になり
くねくね蛇のようにうねりながら標高を上げ
八丈富士と八丈小島の展望が素晴らしい登龍峠。
八丈富士はギリギリ山頂が見えていない。
海面の右端のほうには実は
9:40に底土港を発った橘丸が航行している。
そして峠を下って末吉の集落から左にそれ八丈灯台へ。
真ん中のSUSのドア、すごくピカピカ
ここまでピカピカな反射なのは何か意味があるのか?
末吉から激坂を海まで下って洞輪沢温泉。
この温泉なんとただ。
さすがにまだ午前中なのもあって入らなかったが
オーシャンビューの温泉はのぞいてきた。
ちなみにこの3月までこの洞輪沢までバスがあったらしい。
ここの集落の子供たちの通学のためだったそうだが
現在集落の人口は3名でもうその必要もなくなって久しく
この改正で末吉までとなったそうである。
道は海岸崖の断崖絶壁下をもう少し続いていて
この汐間海岸手前で終わる。
波が非常に高くこの防波堤を乗り越えて
上から波飛沫が降り注ぐ。
そして激坂をまた戻って上って
八丈島一周道路に戻ってさらに少し登ると
名古の展望台がある。
ここからは断崖絶壁の下の汐間海岸や
洞輪沢温泉が良く見える。
八丈一周道路からまた激坂を下って
さらに駐車場から10分くらい歩いて裏見ヶ滝。
思ったより水量は少なく
裏から見ると雨が降っているような感じだった。
駐車場へ戻りさらに激坂を藍ヶ江の港まで下りると
綺麗に整備された足湯がある。
暫し休憩、でも帰りは当然激坂を上る。
この後標高700m(伊豆七島の車道では一番高い)の三原山まで登るので
その前に激坂途中の男メシ食堂と言うところで昼ご飯にする。
名前と裏腹にきれいな美味な洋風ハンバーグだった。
伊豆七島って意外に昼ご飯に苦労するので
まあ旨い昼ご飯にありつけたのはラッキーだった。
平均斜度が10%を超えるような狭くて
コケだらけの道を50分上り詰めてやっと
三原山まだたどり着いた。
途中からガスガスでほぼ視界ナシ。
このNTTの鉄塔も途中までしか見えないほど。
この左端の道を1分くらいの歩くと
標高700mの三原山山頂。
大島の三原山と同じ名前。
当然ガスガスで視界はなし。
ガスで視界が悪い中
コケだらけ細い道を慎重に下り
八丈一周道路に戻りプチ峠を越えて
トンネルをくぐるとこの大坂トンネル展望台。
八丈富士と八丈小島の見事な展望
とはいかないまでもまあまずまずの展望。
空港のある坂下地区まで一気に下り南半分が終了。
関が原で負けた豊臣五大老の宇喜田秀家の家の跡へ。
お墓もある。
花が絶えないらしいのと
領地だった岡山城の石垣が奉納されていたりと大事にされているようで
現役時代は豪奢な好みだったらしいからが
半世紀にわたって暮らした八丈での
地元になじんだ穏やかな暮らしぶりが偲ばれる。
溶岩ゴロゴロの海岸、南原千畳敷には
その宇喜田秀家と正室の豪姫の像が。
生前宇喜田秀家が良く釣りに来たところだそうだが
豪姫は生家の前田家に引き取られ八丈には来なかったはずだが。
結局秀家は関が原を戦った大名では一番長生きで
4代将軍家綱のじだいまで生きたというから
三宅島の生島新五郎と言い
伊豆七島はやはりストレスフリーな環境だから
長生きできてしまうのか?
再び一周道路へ登り、最後の難関の
八丈富士鉢巻道路への登りの前に
この大越鼻灯台のところの展望所でちょっと休憩。
そして標高550mの鉢巻道路までまたまた
平均で10%近くある急坂登坂。
途中2か所ある八丈小島展望台で
展望を楽しむという名目で休憩!
鉢巻道路まで登ると最初はガスの中だったが
半周するうちに晴れてきて
三原山は雲の中だったが
坂下方面の眺望が広がった。
まさに頑張った人への天の恵み。
しかも短時間だったが
本日初めて八丈富士の山頂が見えた!
そして八丈空港道路まで一気に下って
八丈島の北半分も終了。
慌ただしく自転車をバラシて帰りの飛行機に乗る。
上空からは三原山と八丈富士の山頂に岳雲をかぶった八丈島と
これも山頂岳雲をかぶった八丈小島を見下ろす。
今日1日こんな感じで麓は日が照って蒸し暑く
山に上がるとガスって手肌寒い感じだった。
そして羽田では最後の試練の「沖止め!」
人間より早く輪行袋が到着していた。
走行距離78km
獲得標高 2166m
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