単なる怪しい電車になりつつある伊豆箱根鉄道に乗って
田京の道の駅伊豆のへそにあるメリダのX-Baseと言うところで
高級ロードやe-bikeの試乗(実質レンタル)ができる。
借りたのはミヤタのクルーズというe-bike。
エコノミーモードで115km、ノーマルでも105km走れるというが
ただ残念なことにボトルケージの位置が上過ぎて
短いボトルしか入らない。
モータ部はシマノのSTEPS E8080という
一番パワーのあるやつが積まれている。
ペダルはSPDにしてもらった。
そして持ってきたガーミンを付けて出発。
伊豆E-BIKE充電ネットワークと言うのが
2018年から始まっていて
道の駅などでシマノコンポのe-bikeは充電できらしいので
それに期待して少しハード目のコースを走る。
コースは
伊豆のへそ-仁科峠-宇久須-土肥-戸田-戸田峠-伊豆のへそ
の90キロ強、獲得標高2000mのコース。
電池は持つのか?
まずは仁科峠方面へ。
登り口では残り推定航続距離は
エコノミーで100k以上あった。
西伊豆スカイラインまで途中から連続10%以上勾配になるが
まだ前半なのでノーマルモードでハイモードは使わずに上る。
それでも全然楽勝であとでデーターを見ると
普通に平均350wくらいで登っている。
何人かロードバイクを抜かす。
ほとんど汗もかかずに西伊豆スカイラインと合流。
ここから仁科峠までの1キロも
連続10%勾配だがやはり富士山を振り返りながら
楽々登攀。
仁科峠。
登りきったところで
残り航続距離があっという間30キロそこそこに。
実際の残り距離はまだ60キロ以上。
しかも最後のほうに激坂の戸田峠が待っている。
宇久須まではアシストオフで走る。
油圧ディスク装備なのでよくブレーキも効いてよいのだが
自転車自体の直進安定性は比較的低く
ダウンヒルの楽しいバイクではない。
慎重に下る。
西伊豆に出て海沿いのアップダウン。
急坂のところはスピードも落ちアシスト効果抜群だが
2-3%くらいの緩い上り坂や平地部に関しては
ロードバイクでは30キロ前後出て楽しい部分なのだが
e-bikeだとアシストが切れて単なる重いバイク(19kg)に
なってしまい自転車独特の爽快感はほぼ皆無と言ってもよい。
道の駅土肥金山に到着。
例の充電ができる場所なのだが
金山のチケット売り場に聞いてみると
充電してくれと言うお客様は初めてですと
充電器を取り出し二人であーだこーだセッティングして
何とか充電してもらえることに。
2018ねんから2年間なにも利用がないなんて
なんてもったいない、もう少しうまくやれば。
その間に食事を。
限定の3色丼。
やや少なめだが1000円と比較的リーズナブル。
45分の充電で電池も50%から75%に回復!
そして戸田までアップダウンを走る。
井田の辺りの長い坂は結構アシストも効き楽しいが
そこ以外の緩いアップダウンは
もう少しスピードが欲しいところだ
こればかりは電アシに関する法律が変わらなければ
どうしようもない。
そしていよいよ戸田、
ついでだから御浜崎による。
そして道の駅くるら戸田。
ここにも充電器があるはずだが
どこにもその旨の記載はない。
自販機には自転車のチューブも売ってるくらいだから
自転車サイクリングは大歓迎であるようだ。
そして難関戸田峠突入。
峠入り口でバッテリーは65%の残量。
海から3キロ地点から7キロにわたって
ほぼ全区間10%を下回ることはない。
ここはもうバッテリーも大丈夫そうなので
ハイモードでガンガン上る。
連続12%勾配でも常に17km/hキープで登れる。
さすがにこのモードだと後ろからグイグイ押される感覚。
さすがにすごい勢いでバッテリーは減って
なんとかノーマルモードにすることもなく
戸田峠に到着。
結局後でデータを見ると
平均出力350wとツールドフランス並みの
登坂結果、すごい!
さすがに残り走行距離ももうこんな感じでわずか。
この距離を降り切った最後の梅園のところの登り返しに
取っておくべくアシストオフで下る。
達磨山では残念ながら
富士山は雲の中になってしまった。
無事にバッテリも足りて伊豆のへそに到着。
バッテリー残量6%。
戸田峠をノーマルとかエコモードで
登ってもこのコースでバッテリーがもつか微妙なところ。
ちなみにバイクレンタルした人には
更衣室とロッカーが使用できる。
そして道の駅に併設のホテルの温泉も
無料で使える。
さてe-bikeを1日乗った感想であるが
今回はシマノのSTEPS E8080という
一番パワーのあるユニットを積んでいたので
超級峠に関しては非常に楽しく登れるのだが
やはり法律上20キロ以上のアシストに問題があって
平地や緩いアップダウンでは
元の自転車自体の性能もそれなりしかないので
ロードバイクのような爽快感に乏しい感じがして
また航続距離も1日遊ぶには平日だとおそらく問題ないが
e-bikeの真価が出る山岳コースだとやはり全く足りない感じがして
それにこれは法律を変えないと無理であろうが
せめて巡航速度があと5キロくらい高くないと
ロードバイクなどと混走してツーリングは苦しい。
と言うことでこのままだとやはりロードバイクに代わって
流行ると言うことも起きにくいのではと思った。
その点MTBなどには向いているのかもしれないが。
走行距離 96km
獲得標高 2150m
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