8100型とネルソンの並び。
明治中から後半の山北といったところか?
とあるところに2003年くらいに限定販売された
ワールドの8100型原形があるよと教えられて早速購入。
このキットワールドの小型機関車シリーズの初期のころのもので
一旦車軸を組み立てるともう分解はできない構造のもの。
実際調子よく動くように完成されているものは
結構少ないと思われそこが難関か
上回りは原形ということもあって
さっさと組み立てが終わる。
この後つける配管類も少ないし
車軸を入れる前に足回りは先に塗装しておく。
いさみやの黒プライマー後に
調合したちょっと青灰がかった黒を吹く。
端梁はシャインレッド。
車軸の入る穴は細かいやすりなどでさらって
バリなどをきっちりとる。
車輪をはめる。
最近の製品は結構ちゃんときつく
万力などで挟まないと入らないが
これは手でするりと入ってしまって。
接着剤か何かで固定しないとくるくる回りそう
とりあえず上回りと合体させて試運転。
意外とすんなり快調に走る。
最難関の一つ、メインロッドとクロスヘッドのカシメ。
ゆるゆると動く程度にかしめなければならないが
付属のピンが何か短くてうまくかしめられなくて
結局片側は0.3mm真鍮線を使ってかしめた。
そしてロッド類を全部つけて試運転。
最初はすんなりとスムーズに動いたが
やはり車輪がくるくる動くのか
すぐに位相がずれて動きがぎこちなくなり
さらにピンも抜けて2個ほどどこかへ行ってしまった。
ピンは過去のキットの余りを使って
また車輪と車軸と輪芯をずれないように
透明ゴム系接着剤で固定してから
再度位相をとって組みなおした。
なんせ本来は圧入すると取れないはずの車軸と車輪が
手で簡単に取れてしまうのだから。
ちなみにこの間に上回りも塗装。
明治時期の8100や7950の写真を見ると
結構ボイラーだけが明るい色のものも多い。
これがあの噂のルシアンアイアンか?
というこでこれもルシアンアイアンっぽく塗り分けてみた。
色は単純にクレオスのメタリックブルー。
またこの集電シュウは車輪の回転と左右の遊びを
かなり阻害しているうえに効果もさほどないので取り外した。
その後小調整でまあ合格点をあげられるくらいの動きになった。
折角だからライニングも
クリアデカールにレーザープリンターで印刷して作る。
適当に車番を入れてクリアコートして完成!
ただ今回クレオスのクリアーで吹いたら
ライニングの色が全く見えなくなってしまった。
溶けたか?
金の磨きだし装飾は少し控えめに一番前のボイラーバンドと
ピストンの縁取りと前豚だけをシャインゴールドで。
チムニーキャップも同じ色で。
この後ろ姿、結構前後に凝縮されていて気に入っている。
煙室も延長前で短縮感がなお強い。
昭和に入った姿より
こっちのほうがやはりまとまりがある。
こうしてネルソンと並べてみると
ボイラーは8100のほうがやや太いものの
全体的にネルソンのほうが大柄なのは意外。
実際には動輪も200mmもネルソンのほうがでかいので
やはりこの感じなのであろう。
牽引力は実機とは反対にテンダードライブで
隙間にウエイトを満載したネルソンのほうが強い。
2軸貨車数量くらいが
無理のないけん引定数なのであろう。
ということで完成。
ルシアンアイアンのボイラーが
思ったよりインパクト強くてなかなかお気に入りだ。
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