昭和40年初頭まで狩勝峠越えのベースとして栄えた新得機関区。
それを記念してか駅前には火夫の像が建っている。
この59618号機は新得機関区へ配置された9600形の最初の1両だそうだが
この煙室扉は本物ではなくレプリカ。
そして鹿追へ。
この北海道拓殖鉄道の8622号機が保存されているのは
鹿追駅の跡地。
非常に珍しい民間発注の8620形。
9600は結構民間発注機があるのだが
おそらく8620はこの鉄道が唯一の例だそうだ。
この鉄道では8620形は8621が1号機なので
このカマは2号機ということだそうだ。
民間発注といっても国鉄のハチロクと大して変わっているわけでもなく
スノープロウの虎カラーがユニークなくらい。
通常テンダーだしパイプ煙突だ空制仕様だし。
いろいろいじくられている各地のハチロクと比べて
比較的原型に近い綺麗な表情をしている。
キャブの社紋は残念ながら左右ともなくなっている。
テンダーの梯子は北海道ではよくみられる大型のもの。
ただステップとは一体となっていないタイプ。
そのステップはやはり北海道特有の大型のもの。
一緒にトとでもいうべき木造無蓋車も保存されている。
北海道拓殖鉄道のプレートが渋い。
こんな感じで大きな屋根の下で思ったよりきれいな形で保存されている。
北十勝の入植の増加を見越して昭和3年に開通した
北海道拓殖鉄道ではあるが
予想ほど入植者は増えず
たぶん一度も単年度さえ黒字になることなく
昭和43年にその歴史を閉じたのである。
もはやtこの町は鉄道が走っていた時間より
無くなってからの時間のが長くなってしまった。
ただ入植の歴史、町の始まりの歴史の一つとして
こんな形で綺麗に保存されているのを見ると
少しうれしくなる。
いつまでもこのまま綺麗に残っていてほしい。
北海道拓殖鉄道の廃止から時間もたっているので
以降そのものは全く残っていないが
このようにかつての駅跡など記念碑がたっているところも多い。
ここは瓜幕駅跡。
後ろの車輪はたぶん何かのレプリカ。
この記念碑のあたりだけ少し盛り上がっていて
その後ろの線状のくぼみ等
もしかしたらかつてのホームの名残かと思わせるが
真偽のほどは確かではない。
ちなみにこの地方の北海道拓殖バスは
北海道拓殖鉄道から路線を譲り受けて開業した子会社のバス会社。
北海道拓殖鉄道事態も運送会社として存続しているらしい。
次はいよいよ糠平なのだが
長くなったので次回。
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