その1に続き2018年版道東鉄道遺産
その2最初は斜里町立知床博物館の59683号機。
この説明書きにもあるとおりこのカマ
斜里にも釧網線にも縁もゆかりもない帯広のカマ。
斜里町開基100周年記念事業として
たまたま帯広かどこかに留置されてたこのカマを持ってきたようだ。
とは言え博物館の展示物の一つとして
大切に扱われていて
この通り屋根はないもの非常にきれいに保存されている。
広尾線跡地の各地などにおける
帯広のカマの哀れな姿と比べると(荒廃→解体)
異郷の地にいるとはいえ幸せなカマと言える
テンダーの上の骨組みはいつ取り付けられたかは不明。
このカマ、説明板では広尾線で活躍と書いてあるが
最末期の士幌線では名の知れたカマだったらしく
有名な「編集長敬白」にも現役時代のその雄姿が搭載されている。p>
(上から2番目の写真)
そして 次は
釧路駅からすぐの釧路市幸町公園のC58106号機
説明書き通りほぼ純粋の釧路っ子。
ディテールも典型的な釧路のカマそのもの。
特徴的なつらら切りは外されているが
デフにそのあとは残る。
保存状態は大きな屋根もある上に
塗装状態も非常によく
屋外保存においては理想的な状態。
いつまでも綺麗な状態でいてほしいものである。
そして今回の殿はまさに大物?
明治から大正初期の香りが漂う㈱釧路製作所にある8722号機。
元はダブス社の工場だった
ノース・ブリティッシュ・ロコモティブ社クイーンズ・パーク工場
で作られた8700型前期型を
汽車製造会社でデットコピーした一群で明治45年製。
いろいろと電飾されているが
軸配置2-Cのテンホイラーとしては国内唯一の保存例。
明治後期から大正初期の東海道急行列車牽引機の
励行を今に伝える貴重な存在。
最後は雄別炭礦鉄道(釧路-雄別炭山)で廃車になったものを
関連会社の㈱釧路製作所が引き取り今まで保存していたものである。
キャブ内の綺麗にされている。
鶴された機関士のサンタクロースが何ともいい味?
そして最後に典型的な北海道ローカル線の現役の駅2題
これはヨ5000を待合室に使った花咲線別当賀駅。
これと全く同じものが北海道各地で見られる。
TOMYのジオコレの無人駅も色も形もこれにそっくり。
こちらは花咲線落石駅。
駅無人化のときに駅舎の駅事務所部分を解体して
待合室部分だけを残した例。
これも良くあるタイプで
廃線の有力候補の札沼線の新十津川とか
廃止されてしまったが留萌本線の増毛駅なんかもこのタイプ。
真四角くなってしまって何となくかわいい。
花咲線がいつまでこの地に走っていることを祈りつつ
今回はこの辺で。
終わり
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