イギリス製の4-4-0(アメリカン)を生で見たくなり
東向島の東武博物館へ。
明治31年ピーコック社製の鉄道省5500形と同形機。
この博物館の目玉として
当初の姿に復元されて
真正面に展示されている。
スプラッシャーには
ベイヤーピッコックの名盤が誇らしげに輝く。
昭和後期まで小型蒸気が複数のこっていた東武でも
この5号機は一番最後まで残って
昭和40年に廃車になっている。
キャブ内もこのようにばっちり。
天井が木だったのは初めて知った。
ちなみにこの車両、車輪が回転できるようになっていて
日に数回、SLタイムとして数分間動かし
子供たちに大人気となっている。
どういう仕組みになっているのか
先輪もテンダー車輪もちゃんと回転する。
一緒に廃車になった僚機の6号機は
ガード下のSLスクエアに
廃車時の最末期の姿で保存されている。
明治のシンプルな姿と
テンダーキャブ改造、空制化後の
2種類のピーテンを同時に楽しめるのは
なかなか楽しい。
東武伊勢崎線電化開業時の木造電車の
デ1型のデ5。
前面5枚窓で前面部だけが鋼製なのが珍しい。
EE社製の大型ダブルパンタがいかめしい。
大正14年製。
運転席も綺麗に復元されている。
速度計はない。
車内もこの通りばっちり復元保存されている。
当時の私鉄電車としては珍しく16m級3扉と
省線電車(山手線など)に匹敵する大型車両。
木造車らしく窓は1枚加工窓で日よけの鎧窓もつく。
当時からこのように背吊りまでモケットだったかどうかは怪しい。
この標記、大正14年なのか
昭和14年なのか
平成14年なのかわからない。
たぶん平成14年に保存整備したことを現してるとは思う。
名車5700形の前面(実物)
5700形A編成は前面を初期型の
湘南窓に復元して保存してある。
車内。真ん中の椅子は混雑用の補助いすだそうだ。
この前面の形をプレスするための金型。
ここにある説明書きには
このようなものが残っているのは
非常にめずらしいと書いてある。
電化後の東武貨物の主力だったED5010も。
東武最初期のELのデッカーも綺麗に保存されている。
これシノハラのエッチング板を組んだ奴が
我が家にもいる(不動にはなってしまっているが)
DRC1720系と書いてあるドアを開けると
懐かしのDRCの車内だった。
窓からは外の道とダイエーが見える。
日光軌道200形と書いてあるドアを開けると
こんな感じに。
実はこんな風に車体自体は屋外に鎮座していて
道路からも普通に見える。
DRCは前半分だけ、日光軌道は2両連接フル車体で保存。
かつて利根川の砂利を運んだトキも
工事用試験用車両としてショーティにされていたが
このように現存している。
逆にショーティのほうが珍しい。
キャブオーバーバスと明智平のゴンドラも。
隅田川が流れる大レイアウトは
珍しく2階からも俯瞰できる構造になっている。
という感じで小規模であるが入場料200円で
充分楽しめる博物館であった。
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