2015年8月アーカイブ

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今国道244号が超える知床半島の付け根を突っ切る

斜里-標津間の根北峠を越えようとする鉄路があった。

それが根北線である。

実際には斜里-越川の12.8キロが昭和32年に完成したのみで

昭和45年に赤字ローカル線としてそれすら廃止されてしまった。

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その国道244号を越川から根北峠方面へちょっと走ると

この有名な越川橋梁が現れる。ここは越川以遠の未成区間である。

現在登録有形文化財に指定されているこの陸橋

正式には「第一幾品川橋梁」という元10連のコンクリートアーチ橋で

国道の拡幅時に3連分が取り壊されて

斜里側6連+標津側1連になっている。

こちらは斜里側の6連部分。

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別海町には西春別の街のほかに

西春別駅前という地名の街がある(こちらのほうがかなり賑やか)。

もちろん旧標津線の駅から地名である。

その西春別駅跡は別海町の鉄道記念館になっていて

標津線の歴史物がいろいろ展示されている。

また昼間は係りの人がいていろいろ案内もしてくれるようだ。

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そして記念館の周りは鉄道記念公園として整備されていて

車両も何両か保存されている。

その中でも異彩を放つのがこの派手なデゴイチ。

樺太用に輸出された国鉄制式機ではないデゴイチである。

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この説明書きによると

この樺太デゴイチは国内でここだけとあるが

実際には廃車後6両ほど日本に里帰りしていて

内この1両を含めて2両が現存しているようだ。

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標津線、根室標津駅跡に今も残る転車台。

ピットの中に多少水が貯まっているのは気になるが

転車台そのものは最近再塗装されたらしく

ピカピカだった。

 

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こんな感じで説明書きの看板もたっている。

これによるとこの転車台は標津町の史跡に指定されている。

 

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こんな感じで表通りからの案内看板も

出来ていた(これは新しい)。

 

廃止になった道東の広大ローカル線の広尾線と標津線は

今でも結構いろいろ保存されておるものも多く

それらを訪れて回るのも結構大変。

まずは日本でも一番有名ではないかと思われる廃駅、幸福駅。

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この駅舎は2013年に建て替えられたレプリカ。

というか旧駅舎の外壁だけを

表面に張った張りぼて。

今までで通り名刺などを壁に貼り付けることは可能

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駅の周りも完全い整備が進んで

この通りこの辺では一番集客力のある観光設備になっている。

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保存車両はキハ22 221、キハ22 238の2両の気動車とモーターカー1両。

こんなふうに撮ると結構現役っぽい?

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