敬老の日のC6120牽引の「SLレトロみなかみ」が
台風で運転中止になってしまったので
今度はD51498牽引の「SL碓氷」に乗車してきた。
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入線前、ヤードでは着々と出発準備が。
高崎の12系は最近前面の貫通扉に
白帯が回らなくなって少々違和感が。
そして高崎駅2番線にドレンを吐き出しながら入線。
高崎行きが出た後すぐに入線。
数分で出発し、その数分後には
電車が入ってくるというような
まるで普通の営業列車のよう。
横川には転車設備がないので
運転はプッシュプルで行われるが
殿は単独でも専用列車ははれる格の
元お召機のDD51842.
手すりやランボード脇などがステンレスで飾られて
銀色に輝く。
後閑駅に保存されていたD51498が
復活してから今年は25周年。
余計な飾りもなくナンバーも戦後型のシンプルなもの。
なかなか好ましい姿である。
このカマが現役だった期間は32年間。
現役を退いてからはすでに40年が経過している。
もう現役だった期間より
廃車後の期間のがほうが長い。
現代の線路を走るために
様々な保安機器や電子機器が積まれるため
そのための発電機もこのように
1500kwの大型なものが2機。
そして9:46の定刻に発車。
揺れもなくスムーズな発車。
炭水車ごしにマンションな合間に
真っ黒な煙が上がるちょっと不思議な景色。
客車内はごく普通の12系そのままで
レトロ客車違って普通に冷房中。
でも平成25年の今となってみたら
ノーマルの12系客車は実は大変貴重な存在かもしれない。
この客車も変に飾り建てをしてないところが
大変好ましい。
安中を過ぎると勾配もきつくなってくるためか
列車は3,40キロのスピードでのんびりと走る。
そして高崎を出発してから1時間2分で
終点の横川に滑り込む。
例の空焚き事件などもあって
その去就が心配された時期もあったが
復活後25年たった今でも
その美しい状態は保たれている。
ちなみに高崎横川間は
通常の電車だと30分少々なので
倍の時間を使って走ってきた。
12系の編成はオハ12369を抜いた5両編成。
最近はフルの6両ではなく5両で
運転されることが多いようだ。
横川駅もこのように行き止まりの駅になってから
すでに横軽廃止から16年。
この先にレールが続いていて
側線もたくさんあって30分ごとに特急列車が必ず停車して
機関車を連結していった横川駅の
あのにぎやかな面影はまったくない。
撮影場所で有名だった丸山変電所跡の前の
直線の登りも
隣にあった未舗装の道はすっかり荒れ果てて
代わりに上り線のあとを利用した遊歩道が続いている。
かつての下り線は今もそのままあって(横川駅とは繋がっていない)
ぽっぽタウンというバッテリーロコの牽引する
トロッコ列車が時々行き来している。
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