昭和35年の「つばめ」電車化にそなえて新製された
元クロ151のトップナンバー。
昭和48年5月の181系の山陽路撤退まで向日町にいた1両。
東海道新幹線開業で向日町に移って181系化されたが
東海道に比べ1等車の乗車率が悪く
41年には開放室を2等車化してクロハ181-1となる。
更に昭和45年ごろまでにはミラーがステーごと外され
連結器カバーが交直流車と同様に赤1色になる。
また運転席上のウインカーランプも外されている。
向日町晩年の同車はご覧の通り
ヘッドライトだけが銀縁でテールライトは赤く塗り潰されていた。
スカートはオリジナルと同じようなものが付いているが
元九州乗入対策車でありオリジナルのスカートではない。
山陽路撤退後はクハ180-53に改造され長野に移るが
約2年後の51年1月に廃車となる。
他の最終組みのクロハ2両も同時期に廃車となっており
クハ化の際車体をほぼ新製しているので
なんとももったいない話である。
歴史に残る大窓の元パーラーカーの優美な車体を
1両くらい保存できなかったものか。
コメントする