この車両は元は昭和44年に「あさま」用として
落成した唯一の100番台サロ、サロ181-101である。
昭和53年10月改正で181系ときは3往復に減らされた上
183系と編成を揃えるためサシとモロユニットを外した。
それに伴い各編成2両づつのサロが必要になるが
残っているサロは長野で保留車となっているこの車両だけだった。
新製するにも数年で181系は全車廃車が予定されているため
3両をサロ481初期型から改造転用(サロ181-1050番台)、
485系にすぐ転用可能な485-1000ボディの
サロ181-1100番台を新製し
また保留車であったこのサロ180-101を整備した。
このような経緯で上越新幹線開業まで
走り続けた唯一の本流181系のサロであるが
「とき」消滅後廃車にならずに
なんとサロ110-301に改造されて
東海道東京口ローカルG車に割り当てられ
平成の世まで生き残ることになる。
作例はKATOのサロ181よりの改造。
KATOのサロ181はビジネスデスクの窓の寸法や
客室の窓割りなどが実車と異なり(側面はモロと共通?)
サロ181としても180としても中途半端なものであるが
実はビジネスデスクの窓が開口している以外
サロ180と寸法がほとんど一致している。
ちなみにサロ180は181のビジネスデスクの場所が
荷物保管室になっている。
よってビジネスデスクの窓(写真のGマークの場所)を
埋めて再塗装し、台車をTR69に振り替えた。
なおこの車両は最後までクーラーキセが銀色のまま
だったような記憶があるので製品のままの銀であるが
実際はどうだったのであろうか?
またこの車両は181系ボディのサロのなかで唯一
屋根上のラジオアンテナが最初から設置されていない。
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