しばらく続いた明治シリーズは少しお休みで
今回は夕張シリーズとして
ワールドの真谷地5052号機を組んだ。
ボールドウィン製のこのカマ、
元は東海道線の箱根越えに明治30年代に投入された8100型で
戦後まで一両もかけることなく全20機が
北海道まで落ち延びて健在だった。
この手のキットはテンダーから組むのが取っつきやすいので
早速テンダーを組み立てる。
この8100型はさらに北海道の炭鉱などに払い下げられて
1960年代中期まで活躍した恐ろしく
息の長いカマ。
粗製乱造気味のボールドウィン製のカマは
このカマに限らず大味なところがカエッテ良かったのか
恐ろしく長生きしたやつが多い。
この5052号機も結局1966年まで活躍した。
テンダーが完成したら
今度はエンジン部の上回りを。
ワールドの最近の小型蒸気のキットは
かなり組みやすいのですいすい組みあがる。
このキットは基本的にドーム類はすべてロストワックス。
上回りができたら下回りの組み立て。
下回りは洋白製で頑丈にに組める。
一通りできたら一旦ばらして塗装に移る。
今回の色は60年以上も生きてきたカマと言うことで
黒を基本に青を少々とさらにグレーを多めに配合した。
さらにこの後ウェザリングもする。
そして車輪の圧入。
万力で慎重にやれば見かけほど難しくない。
組み立てて転がしてみる。良好。
輪心をはめてロッド類を付けて
さらに転がりが良好なことを確認したのち
モーターを組み込んだが
スムーズには走らなかったので
またばらして車軸が通る穴を丸やすりで
丁寧に仕上げ直してさらに
ギア類のバリも丁寧にさらったとおころ
まあまあ合格と言えるスムーズな走りになった。
同じモーガル機同士と言うことで
KATOのC56と並べてみる。
C56も十分小さいと思ったが
5052号(8100型)はさらに小さい。
さすがに貨車3,4両の牽引が良いところだが
ウェザリングの効果もあってなかなか好ましく仕上がった。
実機はさすがに貨物は国鉄乗り入れの9600に任せて
もっぱら末期は真谷地のゲテボギー客車1,2両だけを牽いていたそうだが
そちらもワールドからキットが出ていたので
組みたいところだがどこも品切れで
手に入るのは相当先になりそうだ。
次は夕張鉄道のあのカマか?
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