予約してあったやつを引き取ってきた。
新ナカの4連仕様。
それにTM-09とTM-03とPS13で
Nゲージ化してさらにカプラーをTN化した。
クハ76029
これは昭和25年製車の更新車。
更新時に乗務員扉の後位に小窓が
300番台のように追加されているのが特徴。
また戸袋窓のHゴムも車体と面一。
この辺は抜かり無く再現されている。
さすが鉄コレと言ったところか・・・。
もしかしたら山スカの偶数車と室内部品共有化のためか?
正面から。
少し細目のHゴム更新顔がよくできている。
25年製更新車の特徴である
窓下に二つのタイフォン(300番台と同じ位置)
やその一つを埋めて設置したホイッスル
もちゃんと再現してある。
はっきり言ってHOなども含め
一番造形は良いのではなかろうか?
ただそこは鉄コレ。
ガラスのはめ込み具合や塗装など
品質はそれなり。
こちら側はTNカプラー(0336)がそのままでは
付かなかったのでとりあえずそのまま。
モハ700025。
26年製でこの年式車は戸袋窓など未更新だった。
側面はGMのモハ70と同様のタイプ。
ただ窓枠がガラス側に表現されているのを
このような木枠車ではどう見るかによって
評価はだいぶ異なってくるかもしれない。
屋根は2両のモハで作り分けてあり
この25号車は避雷器がパンタの反対側に
移設されたタイプにしてある。
実車がこうであったかは知らない。
26年度車らしく妻板はよろい戸が残り
窓は左右とも2段の木枠タイプ。
反対側も同様の形。
ちなみにGM製のものは27年度車をモデルにしているらしく
よろい戸はなく、またパンタ側は梯子がつき
妻窓が廃止されたタイプである。
モハ70097.
31年度製の半鋼製最後のモハ70である。
戸袋窓は新製時からHゴム化されていて
かつ前述の25年製更新車と異なり
Hゴムは側板より1段引っ込んだタイプである。
屋根上配線はGMなどと同じく至って普通のタイプ。
また側面の一段へこんだHゴム窓が
キチンと再現されているのがわかると思う。
パン側妻板は梯子付き窓なしタイプ。
こちら側は簡易運転台付き両Hゴム窓。
この辺の造形も抜かりない。
クハ75006.
昭和25年製サロ75の改造車。
こちら側はほぼ無加工でTN化(0336)出来た。
造形は悪くはないがこのような大窓木枠車の場合
やはりガラス側に窓枠を表現するのは
あまり雰囲気が出てこないような気がする。
どうせなら本当はクハ68のどれかのタイプが良かった。
やはりホイッスルとかベンチレーターが
屋根と一体成型なのは鉄コレの限界か?
総評として
非常によくできていると思う
が
結局別売りの動力ユニットや走行用パーツセットや
パンタグラフやTNカプラーの値段を合わせると
定価ベースで4両で1万円近くになってしまい
鉄コレとしてこれでよいのか?という気がしてしまった。
ライト類がつかないなどのことを考えると
この値段はもはや決して安いものではない
また窓枠がガラス側表現というのもあって
これをきれいに再塗装したりさらなるディテールアップや
他線区仕様への改造などが非常にやりにくい仕様になっている。
そう言ったような理由もあって
まあ時代考証造形とも良くできてるとは思うが
1編成は買ってもよいけど
何編成も買う気にはやはりとてもならないと思った。
ただ70系としてはHOを含め一番似ているかもしれないし
実際細かいところを含め良くできているので
飾って、走らせて2度美味しい模型ではある。
コメントする