この車両も身延のゲテ物になろうか。
経歴は間違いなくゲテ物。
元をただせば昭和8年製の両運車クモハ42012.
昭和19年3扉化計画、クモハ51073に改番。
実際は台車を交換したのみで改造されず。
その後後部運転台を撤去しただけで2扉のまま
乗務員扉もそのままの姿であったが
阪和線転属後昭和28年についに3扉化改造され
後部乗務員扉も撤去されそこには550mmの窓がついた。
さらにモーターもMT30に転装され本来なら
クモハ54となるべきところだが車番は変わらなかった。
さらに昭和45年身延線に転出に当たって
パンタを後部に移し低屋根化して
クモハ51830になり転属後しばらくは
阪和線のオレンジの塗色のまま活躍した。
他の車両はパンタの移設に当たって
パンタのあった場所にはベンチレーターが
設置されたがこの車両は御覧のように
設置されることはなかった。
昭和56年廃車。
扉の追加位置は600mm窓5枚の後と
クロハ59の3扉改造車と同じ位置。
で昭和30年代改造のクモハ50等や70系等とは
扉が窓一つ分後ろ寄りについている。
モデルも実車と同様タバサのドアを増設。
ただしタネ車はクモハ42ではなくGMのクモハ43.
他のドアも形状が違うので交換した。
前述の通り元パンタ部にベンチレーターはない。
この車両はもともと半室運転台だったのを
簡易全室化されており
助手席後ろの窓が小型化されているが
運転席後ろの窓は移設されていない。
モデルは余った側板から窓だけを切り出してはめ込んだ。
ここでは600mmを使ったが本当はもっと狭い。
他の改造箇所も同じ方法で行った。
後部運転台のあった場所。
乗務員扉後の550mmの窓と
運転台の500mmの小窓が並ぶ。
後部助手席側は扉後の550mm窓と
元々客室の700mmの窓が並ぶ。
床下機器は元奇数車で身延で方転されたため逆向き。
まあこれは身延線は電動車が
全車偶数向きにそろえられたため多々あった。
モデルでは17m電動車用と20m電動車(72系用?)を
適時組み合わせてそれらしい配置にした。
後前面は両窓とも関西式のHゴム固定で
クハの前面と同タイプだがアレなので
キハ58のドア窓を縦にしてはめ込んだ。
あと大鉄型ベンチレーターも最末期は撤去されていた。
ところでGMキットのクモハ43系統は
GMの中でも顔が本物によく似ていること随一のような気がする。
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