椅子は骨組みはスチール製で背吊りや肘かけは木製。
床はリノリウム塗り、壁は木製ニス塗りと
戦前から戦後の過渡的な形状を示す。
窓枠はもちろん木製ニス塗り。
オハニ36 11は長く山陰にいて
そのため電暖化されておらず
椅子の下がすっきりしている
2列に並んだ室内等と扇風機が優等列車用の証。
白熱灯のままの室内等は貴重な存在。
オハニ36の荷物室内。
さすがに床はフラット化されているが
垂木がむき出しのままの木製の屋根や
木製の床や鶯色に塗られた木製の壁など
昭和の荷物車の雰囲気を今に伝える。
荷物室の奥は車掌室になっているが
写真の荷物質の仕切りの先をよく見ればわかるが
前部デッキと車掌室は一体化していて仕切りはなく
一つの広い部屋みたいになっている。
スハフ32 2357
日本の営業客車の中で最古参のスハフ32 2357
製造年は昭和13年なのでもう70歳を超える。
1月に全検を終えたばかりでオハ47 2246と同様ピッカピカ。
トイレ洗面台窓が中折れ式なのが惜しい。
貴重な木製のデッキ扉。
また雨樋の絞りもよくわかる。
分かりにくいかも知れないが妻面の貫通幌の上に
ステーを介してデジタル無線アンテナが取り付けられている。
レトロな狭窓はもちろん木枠ニス塗り。
椅子はオハニ36 11と同じような構造だが
デザインは異なりまた木製の頭もたせは付いておらず
また背ずりのクッションの厚さもかなり薄い。
ブラインドは布カーテンではなく鎧戸である。
閉めてみた。
床は木張り、壁は木製ニス塗り。
網棚も真鍮製のかなりレトロなものが付いている。
また扇風機がなく、天井灯も一列。
スハフ32からスハフ42(オハ47)の10数年間での
車内設備の進歩具合がよくわかって興味深い。
オハ47 2266
3両目のオハ47。
前出の2両と異なりこの車両は
便所洗面所窓が中折れ式に改められている。
内装は他の2両のオハ47と全く同様で
リノリウム張りの床、ベージュの化粧合板の壁
スチール製の椅子、ベージュに塗られた木製の窓枠
アルミサッシ化された窓セル等など。
JR東のオハ47は3両ともあまりバリエーションがない。
スハフ42 2173
車掌室側の妻面上部にはデジタル無線アンテナが付く。
また茶色く塗られてはいるが実はアルミサッシ車。
洗面所よりのドア扉はHゴム2枚窓。
また洗面台窓は電車に見られるような形の
中折れ式の窓に改造されている。
反対側の扉もHゴム2枚窓のもの。
トイレ窓はHゴム保持の細長いタイプ。
これは昭和46年に体質改造工事を受けた
時に改造されたもの。
前述の通りアルミサッシ化されている。
窓開閉レバーも113系などのものと同様なもの。
ただ窓セルや壁などはベージュ塗装の
木製のままであるところが面白い。
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