いよいよ13年だか14年だかぶりに
苗場にやってきた全日本の技術選。
金曜日に予選1日目が行われ
土曜の6日は予選2日目。
コロナの影響で日程も短縮され少ない種目の開催で
失敗が許されない厳しい戦い。
自分もこの観戦のために
自分が予選会に出てみたりYouTubeなどで1か月間勉強してきて
かなり試合の見方や選手のことが見えてきた。
残念ながら小雨の降るあいにくな天気。
最近は40代のベテラン選手が目立つのだが
やはりこのような不安定なゲレンデ状況と
苗場の男リーの急斜面では
攻めきれないベテラン選手ははっきり言って
後進に道を譲るべきと思ってさえいたのだが
トレバンで行われた不整地小回りでは
新潟の超ベテランの佐藤秀明選手の滑りは
やはり老獪で
有力選手でさえ手こずっている真ん中ラインの中盤の
細かく深くエグイ数ターンも難なくターン弧を描いて降りてきて
久しぶりにまねをしたいと思えた滑りでした。「流石です!」
ちなみに1位の山野井全選手は力でねじ伏せて
縦ラインを保って降りてきました。
札幌市民にはおなじみの北海道医療大学出身の若手のホープ。
予選は1位勝ち上がりです。
2位勝ち上がりも同じ北海道の井山選手。
個人的には一番好きな選手なのだが
チーム北海道の好調さが表れている予選2日目でした。
そして163番、地元苗場の中村 浩章選手が魅せました!
歴代優勝経験選手も攻め切れていない
硫安と雨の入り混じった男リーでの総合滑降!
しかもスタート直前に日が差してくるという
神がかり的な幸運も味方につけ90・2点の大爆発!
本人は「あと2点くらい上を狙ってたんですが」というからすごい!
勢いは決勝も続き本当にSFまで行っちゃうんではないかと言う感じでした。
そして今回で最後の全日本の武田力選手も。
ちなみに
印象に残った選手は学連から参加の龍谷大学の辻村 友寿選手。
難しい男リーの斜面を内手はおろか
膝まで雪面にこすっちゃうんじゃないかと言う
凄い内傾角でSFまり一気にジャンプアップ!
夜は本当に久しぶりの花火。
なんだかだらだらと非常事態宣言延期で
このまま深い沼の底に沈んじゃいそうな
ウィンタースポーツ業界だけど残り短いシーズン
元気出してつなげようぜ!と言うメッセージこめて!
そして決勝、SFの日曜日はうって変わって快晴。
だた雪はザボンザボンか?
一応無観客と言う建前だが
選手エリアから1段下がったところにも柵を設けるという
ちょっとした配慮で何とか観戦は可能な状態!
そして午後からSFに残った女子15人、男子30人で
男リーのスタートをさらに上げて
超高速のまさにSGターンでの相互格好での決着戦!
前日とはうって変わって日が陰ってバーンが固くなる
後半選手ほど厳しくなる展開。
やはり早い8番スタートの武田竜選手が断トツの出来。
誰よりも鋭い重心落としで他選手を圧倒。
26番スタートの学連の辻村選手は
鋭い膝の返しなど見せてはくれたものの27位に沈没。
最終ランナー予選1位勝ち残りの
目下売り出し中の山野井全選手がまさかの最下位に沈む中
20番スタートの佐藤栄一選手は鋭い重心移動と柔らかいエッジングで
武田選手と同点の94.8ポイントでさすがと言ったところだった。
逆に2番スタートの井山選手は柔らかい雪に合わせられなかったのか点数が伸び悩んだ。
モモキン選手はあと一歩でSF進出ならず。
来年はまたSFでの滑りを見せてくれると思うぞ。
と言うことで今年の技術選は武田竜選手の2連覇と
女子は春原選手の初優勝で幕を閉じたわけであるけれども
やはり今年は急斜面ハイスピードでベンディングで切り替える選手は
皆無になっていて(当然点数は出ない)
北海道や学連選手の若い力が台頭してきて
技術的に変わりつつある大会だったのではと思う。
ただスピードが上がる半面ターン弧を見せきれない選手も
多くみられたのも今年の特徴かな?
来年は山野井選手や辻村選手がもう1段高いレベルで滑って来そうで怖い。
ちなみに合言葉でチーム金閣寺ステッカーももらえました。
と言うことで
コロナ渦で始まってそして終わりそうな20/21シーズンも
なんだか濃すぎてすでに半分燃え尽きているぞ!
どこかで一回息継ぎしなければ・・・。
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