10月7日晴れ
畑薙ダムよりバスに乗って椹島到着。 10時前、千枚小屋に向かって歩き出す。 途中追いついた人に話を聞くと 明日の荒川岳〜赤石岳の稜線は すごく景色がいいところだそうだ。 ものすごく楽しみ。 深き森、黒い土、大きな山容 南アルプスはやっぱりいい。 | |
途中、80lのリックの関西弁の人と一緒になる。 確かKさんだったような。 AyuAyu以上によく喋る人で ものすごく楽しい登りになった。 木々の間からは南ア主稜線が見え隠れしている。 |
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15:00 あっという間に千枚小屋到着 ここの小屋のおっさんはおもしろい人で 夕食時の話やテレビの人間アンテナになったり 笑いっぱなしだった。 Kさんは聖を越えて光まで縦走するという。 AyuAyuも聖まで行くことも考えたが 後2日の日程では無理っぽい。 椹島の写真の後ろに写ってるおばちゃん達も 同じ小屋泊まりであった。 小屋はほぼ満員と言ったところ テントはカップルが一張りのみであった。 このカップル(実は夫婦だった)が 今後の日程の鍵を握っているとは この時はまだ誰も知らない。 |
10月8日晴れ後薄曇り
5:00起床。珍しく朝食に間に合う。 6:00 富士の脇から登る朝日を拝みながら出発。 |
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6:30〜6:45 千枚岳 今日は一日中富士山を見ながらの尾根歩きとなる。 ここで、昨日のKさんとFさん夫妻(テントの人) に追いつくがやはりAyuAyuの長い休憩の間に 先に行ってしまった。 この後Kさんとは二度と会うことはなかった。 | |
7:45〜55 悪沢岳山頂 千枚であった人はほぼ全部抜かしたのに Kさんだけは姿が見えない。 中岳への稜線にも見えない。 |
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悪沢岳からの稜線はまさに富士の展望台。 右は朝焼けの雲海に浮かぶ富士山。 | |
自分のいる岩と富士山の間には雲海しか見えない。 | |
8:35〜45 荒川中岳 もうほとんどの人は自分より後のはずなのに Kさんは姿も形もない。 そんなに速いのか? 9:00 荒川前岳 荒川大崩落が山頂に迫り 三角点も後2mで谷底に落ちそうである 山頂には何本も亀裂が走り 自分の立っているところも崩れそうで あまりいい気持ちではない。 | |
前岳山頂から稜線沿いの冬道を 行った人が戻ってきた。 ひび割れがいっぱいあって進むのを諦めたそうである。 前岳からは谷を挟んで小赤石と赤石岳が目前に見える。 まだ9時過ぎ、楽勝ムードが漂う。 |
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荒川小屋までは3000mの稜線から 一気に400m下る。 上から見る荒川小屋はまさに黄葉のまっただ中。 9:40 荒川小屋着 思っていたよりかなり早く付いた。 30分ほどして、Fさん夫妻到着。 Kさんは途中で道間違えて 違うところへ行っちゃたそうである。 なんだ、いつの間にか抜いていたのか。 この後Fさん夫妻によって ある重厚な計画が持ち出されたのである。 |