|
朝8:45の高速船が欠航になるくらいなので
波やうねりはあるのだが
さすがに倍くらいの大きさのフェリー
昨日の高速船と比べると揺れは全然マシ
9:40出港、25分で(高速船だと15分)で天売島に着く
|
|
天売に上陸したらまずはキャンプ場へ
海の宇宙館裏にあるこのキャンプ場は
焼尻のキャンプ場に比べると
ずいぶん人の気配濃厚。
飲み物くらいはすぐに買いに行ける。
|
|
まずは島1周サイクリング
焼尻よりずっと急で長い坂を登って
島西端の赤岩展望台と灯台。
レンタサイクルの観光客は
みんな押してこの坂を上る
電アシや原チャリもレンタルあるので
そっちのほうがよさそう。
|
|
赤岩展望台へ歩いて
絶壁の上に立つ展望台からは
もう海しか見えない
|
|
千鳥ヶ浦園地から
|
|
1周したら昼時なので
フェリーふ頭で昼ご飯
相変わらず昼食べれるところ1件だけだが
少し贅沢してメジマグロ丼
若いマグロの大トロ中トロ赤身
ただ2300円なり |
|
午後から島1周海鳥繁殖地ガイドツアーに参加
まずは黒崎のウミネコの繁殖地
黒っぽいのが今年生まれたウミネコの幼鳥
ただ一番良いところには王者オオセグロカモメが陣取ってる。
くちばしと足が黄色いのがウミネコ、ピンクがカモメ。
|
|
足元のこのくぼみがウミネコの抱卵跡。
舗装したところ以外間ほぼ全面に跡がある。
|
|
そして赤岩展望台。
上から見る赤岩は鋭い剣のよう
|
|
やはり一番良いところは
王者オオセグロカモメが占拠している。
海の透明度が半端ない
黒いところは昆布が透けて見えているそうだ。
|
|
この穴は全部ウトウの巣。
この島には80万匹ウトウが営巣していて
ほぼこの辺だけなので
ペアとしてざっと40万個の穴があるそう、
穴は結構深くて1から2m位あるそう。
ただ子育てもほぼ終わりの時期なので
夜の帰巣も最盛期の半分くらいだそう。
|
|
千鳥ヶ浦園地の海鳥観察舎より
この崖はウミネコの一大営巣地
|
|
燕かと思ったらアマツバメという海鳥で
飛び方なんか燕そのものだが
燕の仲間ではないらしい
鳴き声もずいぶん違う
|
|
この辺は天売島最高点(185m)にほど近く
高山系の植物も目に付く
ツリガネニンジン
|
|
このヤナギランはかなりの群生をなしていた
|
|
1時間半のツアーが終わって一旦キャンプ場に戻る
とりあえず夕飯とシャワー(綺麗なログハウス風温水シャワー室がある)
今日のキャンプ飯はサクサクとんかつのかつ丼 |
|
先ほどのキャンプ場の写真のモンベルテントの人が戻ってきた
フェリーふ頭でキャンプ場の受付していた人
自転車で日本1周+全市制覇旅行中で
2,3週間の天売リゾバイ中だそうだ。
|
|
寄る7時からのウトウ帰巣見学ツアーへ
先ほどの赤岩展望台でものすごい数のウトウが帰ってきた。
餌をウミネコなどに横取りされないように
巣穴に1直線に向かっていく。
すごい勢いと数で
油断していると体当たりされそうだ
これで全盛期の半分くらい。
|
|
場所時間を極限定してのライトアップ
この場所だけ15分くらいらしい
草むらをのぞくとウトウの雛や親鳥がうろうろしている。
|
|
そして翌朝早朝
寺沢孝毅氏の小型船によるガイドツアーは
団体の関係で2便目も出て人数の関係で潜りこめた。
みんな寺沢さんのファンの方みたいで女性ばかり
7時過ぎに第2便スタート
1便では予想よりかなり多くの海鳥がいたらしい
|
|
こんな感じの小型ボートで海鳥繁殖地へ向かう。
ここ数日波が高く数日ぶりの出港らしく
時期的にもうケイマフリなんかは
あまり期待できないかもしれないという条件だったが
|
|
昨晩見たウトウがぷかぷか浮いている
ウトウは暗いうちに行動することが多いので
朝明るくなってからだとあまりいないらしい。
|
|
昨日のウミネコの繁殖地の黒崎海岸。
ウミネコの幼鳥が飛んでいる。
ウミネコは2か月くらいで巣立ってもう自分で餌も探せる。
ただ白くなって繁殖できるまでは4年かかるらしい。
ただこのままではウミネコとカモメばかりの島という印象。
|
|
ウミウが羽を広げて乾かしている。
ウミウは潜れるように羽が薄く
油っけも少なく羽が濡れてしまうので
飛ぶ前には乾かす必要があるということ
|
|
そして赤岩、確かに赤い。
上から見るのとは大違い
|
|
遂に絶滅危惧種のケイマフリが
まだ1匹だけで、まあ先ほどの話だと見れただけでも
|
|
ウミガラス(オロロン鳥)は2006年には
15羽まで減ってしまって保護活動が行われていて
この繁殖地の鳥はほぼ残部集団になる習性を使ったデコイ
でも左がわに1羽本物が飛んできた。
ペンギンほどではないが泳ぎに特化して
足が体の後ろのほうについていたりするので
飛ぶのは下手で着陸も危なっかしい
基本的にケイマフリもウトウもウミガラスも
繁殖以外は陸に近づくことはないそうなので
間もなく本当に鴎とウミネコだけの島になる。
|
|
右端も本物、魚をくわえている。
長年の保護活動が実りつつあり
今年は108羽を数えたらしい。
ここに魚をくわえているということは
雛が中にいるということなので
もう少し増えてるであろうということ。
ウミガラスは巣を作らず露営で1個の卵しか抱卵しないので
オオセグロカモメやカラスに狙われやすい。
カラスは今年大分駆除したらしいが
野鳥のカモメはそうはいかない。
|
|
そして餌やりが終わったらまた飛んでいく。
今回カメラはオリンパスOM-D EM1 で
レンズは150-300mm(換算300-600mm)を持ち込んだので
長さ的に結構満足いく写真が撮れた。
この長さもコンパクトな(まあでかいが)マイクロフォーサーズは
今回のような自転車旅行には重宝する。
|
|
今日は小魚が多くいるらしく
ケイマフリの群れが至る所に浮いている。
この時期にしては結構珍しい豊漁?状態らしい。
|
|
このケイマフリは魚をくわえている。
ウトウやケイマフリやウミガラスは
ウミウのように魚を呑み込んだら吐き出せないので
くわえたままで巣に戻る。
|
|
ウミガラスも2匹海に浮かんでいる
ウミガラスなんかは普段なかなか会えなくて
今日は大変ラッキーだそうである。
|
|
ウミガラス(オロロン鳥)が飛び立った!
本当に空飛ぶペンギン
|
|
さらに奥へ、昨日の海鳥観察舎に下あたりは
オオセグロカモメの繁殖地
灰色の2匹が今年生まれた幼鳥
ウミネコと違ってこの大きさになっても
餌は自分でとれない
さすが海の王者なだけある。
|
|
屏風岩あたりはウミウの営巣地。
ただ幼鳥はわからなかった。
|
|
再びケイマフリの大群
|
|
水面を蹴って一斉に飛び立つ。
真っ赤な足がアクセント
実は口の中も真っ赤なのだよ。
ケイマフリも飛ぶのは苦手系で
いっぱいはばたくけど水面近くしか飛べない。
羽も小さく、水面に向かって羽ばたいて
水面から跳ね返ってきた風も使って飛ぶらしい。
|
|
予想より大幅に海鳥がいたので
予定より大分長いツアーになった。
まだ見ていたいが今日は島を離れる日
今9時前、予定の高速船は9:40
|
|
無事輪行も終わって船を待つ。
慌ただしくも充実した天売島の1泊だった
|
|
高速船は帰りも焼尻によってから羽幌に向かう。
行きと違って海は小型船のツアーが出来るくらいで
穏やかで船は全く揺れない。
ゆっくり去り行く焼尻天売2島を眺めながら1時間の船旅。
|
焼尻のの走行距離 18km